笑い男

再びナインストーリーズから。「コマンチ団」という少年団に所属していた語り手の回想記という設定。このコマンチ団には全ての団員から慕われている「団長」と呼ばれる大学生がいる。その団長が話す「笑い男」と、コマンチ団の話が交互に語られていきます。この中で登場する笑い男は悲惨な運命のもとで生きていくことになるものの、ずば抜けた能力を持ち、模倣者が現れたりします。他にも団長の彼女が少年団との野球に参加したとき、なぜかキャッチャーミットで外野を守っていたりと攻殻機動隊との共通点がいくつか出てきます。やはりいくつも分からない点が残りましたが、この団長は自分自身を笑い男に重ねて子供たちに話していたんでしょうか。だからアオイは団長でもあり笑い男でもあったと。

攻殻機動隊に出てくる少年オンバはそのまま笑い男の愛する小人として、ホングは大男として話に登場し、クロハはおそらく「ブラック・ウィング(笑い男の親友)」を黒羽にしたものだと思われます。