忘れた頃にやってくる

突如鳴り響くチャイムの音。続くゴンゴンという鈍いノックの音。午後7時、カーテンを閉め忘れ、電気がついている私の部屋は明らかに外から丸見えである。昨日落札したヤフオクの商品だろうか、しかしそれにしては早すぎる。いつもなら無視するところだがなぜかドアを開けてしまった。

そこにいるのはスーツを着た30前後の男性。どうみても新聞です。いきなり言語不明瞭なことを言い出し、ビール券を渡してくる。何も言ってないのに一人で話を進め、ポケットマネーからもう1枚出すよとか言って握手を求められる。わかってくれるのは君だけだとかありがとうございますありがとうございますを連呼する迷惑な男。

ネットで見ます。取る気はないです。お金ありません、就職活動しませんと言えば大抵引き下がるのですがそれでもしつこくて離れようとしません。いろいろ揚げ足取りをしてるとき、新聞は大学のを読みますと言うとじゃああなたは浮浪者がうんこついた手で触った新聞を読むんですか?とかホームレスが触った新聞で感染してもいいんですかとかますます奇怪な発言をするようになり、うんこ付いたのでも読みますと言ってもひきさがりません。最終的にビール券を返してそのまま帰ってもらいましたがまじでうざいですよ読売さん。